アルコール依存症症状

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アルコール依存症の症状 :アルコール依存の恐ろしさとは?

公開日
更新日

 
執筆:Mocosuku編集部
 
 
アルコール依存症の症状 についてご存知ですか?
アルコールは、楽しく親しい友人と会話する時の潤滑油となります。その反面、アルコールは、依存性薬物という一面も持っています。
 
依存性薬物とはその薬物を摂る事により、大きな問題が出る、もしくは出ているにもかかわらずその摂取を止められなくなる性格をもった薬物の事で、アルコール以外にも、麻薬、シンナー、覚せい剤、睡眠薬、抗不安薬などが該当します。
 
ここでは、とても身近な依存性薬物であり、多くの人に陥る可能性のあるアルコール依存症の症状について、説明しましょう。
 
 

アルコール依存症の症状

 
アルコール依存症の主症状は、大きくわけると以下の3つが挙げられます。
1.耐性 2.異常な飲酒行動 3.離脱症状

 
それぞれについて見ていきましょう。
 

耐性

耐性とは、酔う為に必要とされるアルコール摂取量が、習慣的に飲酒すると増加していく事を指します。
 
摂取されたアルコールは、ADH(アルコール脱水素酵素)によりアセトアルデヒドに変化します。このアセトアルデヒドは、ALDH2(アルデヒド脱水素酵素2型)により酢酸に変化します。
最近の研究結果で、ADHとALDH2のアルコール分解処理が摂取量に対して充分でない場合、MEOS(ミクロソームエタノール酸化系酵素)という酵素がアルコール分解を手伝うという事がわかってきました。そしてこのMEOSは、定期的にお酒を飲むことで増加していきます。
 
要するにアルコールの耐性をつくるのは、このMEOSなのですが、MEOSのアルコールを分解する能力を超えて大量のお酒を習慣的に飲んでいくと、脳や中枢神経が、アルコール濃度が高くなっても酔いを感じる事が困難となります。
またMEOSの増加は、他の薬の効果が出にくくなる、活性酵素を大量発生する、癌の抑制物質が喪失する等のデメリットもあります。結果として、アルコール依存症や他の病気を併発することになるのです。
 

異常な飲酒行動

お酒を飲んでいるときに、「これ以上飲むと体に悪いな」だとか、「明日の朝起きるのがきつくなる…」と考え途中で切り上げたことがある人は多いと思います。
しかしアルコール依存症の人は、良いころあいでの飲酒ストップが出来なくなってしまいます。これを「コントロール障害」と言います。
単なる大酒飲みなのか、またはアルコール依存症なのかの線引きは、コントロール障害を起こしているかどうかです。
 
ただ、このコントロール障害は見つけにくいという問題があります。
なぜならこれは、検査で見つける事は出来ないからです。

 
そのため、アルコール依存症かどうかは、その「特徴的な飲み方」から判断していくことになります。
特徴的な飲み方とは、飲酒をする場所、時間、量が、一般的な社会常識を逸脱したような飲み方です。たとえば、「平日の昼間から飲む」「職場で隠れて飲む」「毎日同じパターンで飲み続ける」等です。
 
更に悪化すると、異常性は増幅していきます。
目が覚めると飲み、酔っ払って寝る、起きてまた飲むことを何日も繰り返す。これを「連続飲酒発作」と呼びます。飲む事と酒を買う事以外出来なくなり、数日後、体がアルコールを受
け付けなくなってやっと飲酒を止めるのです。
アルコール依存症が進むとこの連続飲酒発作と断酒がパターン化して繰り返されます。
 
これら異常行動の根幹には、お酒を飲む事が最優先になっていることがあるようです。
酒が原因で、家庭、職場でのトラブルを引き起こし、離婚、解雇等のリスクが増大しても、お酒を止めることができません。また、家族、友人関係、趣味等よりも、飲酒に時間とお金、エネルギーを費やすのです。
 
さらには酒によって生じた体調の不良を酒で解決しようとします。例えば、ふるえ、発汗、不眠等の体調の不良を、飲んで酔っ払う事で解消しようとするのです。
 

アルコール離脱症状

上述した、酒によって生じた体調不良のうち、体内アルコール減少により生じる症状を「アルコール離脱症状群」といいます。
断酒を継続すれば、数日内に消えます。このアルコール離脱症状群は、2つの種類に分かれます。
 
1)早期離脱症状群
 飲酒を止めて数時間経過すると出現するもので、焦燥感、発汗、幻聴、手及び全身のふるえ、吐き気血圧上昇、嘔吐、不整脈、けいれん発作等です。これらの症状は、断酒すれば数日内に消えます。また一部症状は、飲酒によっても消えます。
 
2)後期離脱症状群
 断酒して2,3日に生じ、通常は3日ほどで治りますが、稀に3ケ月近く症状が継続するケースもあります。主な症状は、幻視、見当識障害、興奮です。
 
幻視とは、目に見えない筈のものが見え、本人はその存在を信じている状態のことです。幻聴を伴う場合があります。

 

見当識障害とは、物事を認識する機能が低下し、時間、場所、人の見当がつかなくなります。この見当識障害のため、不安や恐怖が増幅され、結果として、興奮して、大騒ぎを起こす、発熱、発汗等の症状が生じます。
 
 
お酒は、節度を持って飲むのであれば問題はありませんが、アルコール依存症に陥ると、本人にとって、そして恐らく家族た友人等周囲の人々にとっても大変悲惨な状況となります。
もし、思い当るところが一つでもあれば、お酒の飲み方を考え直すべきでしょう。
 
 

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